
みなさん、初めまして!笠井ゼミ展覧会企画班です!
読者のみなさんは「展覧会!?」と思われたかもしれません。
この春から、笠井ゼミのサブゼミの1つとして、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)で、社会学をテーマにゼミで展覧会を作ろうと活動してきました。
実は今年度の開催が決まっておりまして……。
「社会学と歩こう」展(12月11日(月)~12月23日(土))を開催させていただく運びとなりました!
この展覧会は実験企画「KeMCo Staircase Lab.」の第一弾という位置づけで、KeMCoさんとしても初めての試みとなります。
本展では、場所や記憶に関する社会学の理論を紹介しようと考えています。私たち学生にとって身近な三田キャンパスも舞台の1つです。
ところで、旧ノグチ・ルームはご存じでしょうか?
こちらの部屋は学生が交流をする場所として設計されたものの、実際には学生が簡単に使える場所ではありませんでした。その後、校舎の建設に伴い移設がされいまの場所に来ました。
(旧ノグチ・ルームの写真はSNSへの投稿が禁止されているため掲載できません!ごめんなさい!)
この旧ノグチ・ルームには、どのような想い出が残っているのだろうか。また、学生が集うために理想的な場所はどんな場所なのだろうか。そして、いまも昔も学生はどんなところで集まり、親睦を深めていたのだろうか。
いま挙げた疑問を明らかにするために、先日行われた建築プロムナードに伴う一般公開で旧ノグチ・ルームを訪れたお客様にインタビュー調査を実施しました。
本展の展示では、インタビュー調査から得られた語りを紹介したり、移設前の旧ノグチ・ルームと移設後の様子を写真から比較しようと考えています。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は展覧会準備に向けての資料調査の風景をお届けしたいと思います。
移設前の旧ノグチ・ルームの写真を収蔵しておられる慶應義塾大学アート・センターのアーカイヴを訪問してきました。
アート・センターの新倉慎右先生と森山緑先生にアーカイヴや資料についてご紹介いただきました。

ノグチ・ルーム・コレクションの写真を閲覧している様子です。
移設前の旧ノグチ・ルームと移設後の旧ノグチ・ルームの写真を比較しています。
膨大な写真のなかからいくつかの写真を借用する予定です。
どのような写真を選んだかは、ぜひ展示をご覧になって確かめてみてください!

新倉先生 森山先生 アート・センターのみなさま 本当にありがとうございました。
展覧会情報です。
公式ホームページもできました。
公式Instagramも頻繁に更新しています!ぜひフォローしていただけるとありがたいです!
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【展覧会名】「社会学と歩こう」
【会期】2023年12月11(月)~2023年12月23日(土)
*16日(土)、17日(日)は休館
【開場時間】11:00~18:00
【入館料】無料
【アクセス】慶應義塾ミュージアム・コモンズ
(〒108-8345 東京都港区三田2-15-45)
【公式ホームページ】https://sites.google.com/keio.jp/kasaiseminar-exhibition
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kasaiseminar_exhibition/
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本日は、ゼミの活動としてまちあるきを行いました。横浜市の山手・元町エリアから出発し、関内・馬車道の辺りまで4時間ほどかけて歩きました。2グループに分かれてまちあるきを行ったのですが、このブログでは私のグループの行程に沿って本日のまちあるきを振り返っていこうと思います…!
まず、JR石川町駅に集合し、「外交官の家」を目指して急な坂道を登っていきました。坂の途中には、洋館と呼べるような立派な家がいくつかありました。その家々を見て、外国人居留地として拓かれた山手の歴史を感じることができました。

そして、坂道に苦戦しながらも外交官の家に辿り着きました。

山手イタリア庭園にある、この「外交官の家」は、東京渋谷にあった明治政府の外交官・内田定槌氏の邸宅を、横浜市が移築・復元したものだそうです。庭には、十分に手入れされた大きな花壇が並んでいました。また、室内には明治期当時の暮らしを思わせるような家具や調度類が置かれていました。どの部屋もどの展示物も綺麗に手入れされていて、誰がこんなに整った状態を維持しているのだろう、という疑問を抱えたまま外交官の家を後にしました。
次の目的地は、山手234番館。道中、ブラフ積擁壁(写真に映っている、四角い石がレンガのように積み上げられた壁)を見つけ、その特徴や歴史についてゼミ生に説明してもらいました。

さらに歩を進め、坂をのんびり下っていると、近くに住んでいらっしゃる方に声を掛けていただきました。その方は山手・元町エリアに十数年住んでいるそうで、地域の歴史に精通しておられました。そして私たちは、彼にカトリック山手教会を見学することをおすすめしてもらい、予定を変更してその教会に向かいました。 教会の中も彼に案内していただきました。
教会を出た後は、港の見える丘公園を経由して横浜開港資料館へ行きました。もう足が疲れて、開港資料館に早く着きたい一心で歩きました。
ここで私が今日気づいたのは、フィールドワークを成功させるには十分な体力が必要だということです。当たり前のことかもしれませんが、「もっと体力をつけないと…」とこれほど強く思ったのは初めてでした…。
さて、へとへとの私はやっとのことで横浜開港資料館に到着しました。展示室には魅力的な展示が並んでいて、展示を見ていると足腰の疲れを一時的に忘れることができました。

高校までの歴史では、ペリーの来航も横浜の開港も、日本全体の歴史としての目線でしか学んだことがありませんでした。しかし、この資料館では地域の目線で歴史が説明されていて、当時の人々により行われた試行錯誤の数々はとても興味深かったです。2階では、関東大震災における横浜市民の被災体験に関する特別展示が行われていました。
本ゼミには、震災展示をテーマに卒論を執筆しようとしている4年生がいるのですが、私はまだ震災展示を見たことがなくイメージが湧いていなかったため、非常に勉強になりました。先に述べたゼミ生が研究対象としている東京都復興記念館にも今度行ってみようと思いました。

閉館時間のぎりぎりまで展示を見て、今回のまちあるきは幕を閉じました。
今までゼミで行われていたまちあるきはある一人の先輩が中心となって計画を立てくれていました。今回は、同期のゼミ生4人が初めて計画してくれたまちあるき企画でした。山手・元町エリアから関内・馬車道にかけては、観光地としてほとんどのゼミ生が何度も来たことがある場所だったため、観光客としての目線を捨て、フィールドワーカーとして歩くことの難しさを感じる場面が多々ありました。ですが、計画してくれた同期が解説を加えてくれたり、思わぬ人との出会いがあったりして、新しい学びをたくさん得ることができたように思います。

本日のゼミでは、映画『医師中村哲の仕事・働くということ』の上映会を実施しました。
上映会に至った経緯を簡単に説明します。本研究室のサブセミの一つである子どもサブゼミでは、普段、みなと子育て応援プラザPokkeさん(以下「Pokkeさん」)にご協力をいただき活動をしています。そしてPokkeさんの運営主体は日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター企業団(以下、「ワーカーズコープさん」)であり、今年の春学期にはじめて本ゼミ生がPokkeさんをご訪問した際に、ワーカーズコープさんの方から中村哲さんに関する映画を過去に作成したことをお聞きしていました。
そこで中村哲さんの活動にもともと感銘を受けていたゼミ生を中心に、ワーカーズコープさんにご協力いただくかたちで、ゼミ全体で上映会をする機会を作ることができました。上映会にはワーカーズコープさんから3名、Pokkeさんからも2名の方が来てくださりました。
上映会ではまずはじめにワーカーズコープさんの方から労働者協同組合とは何か、そして中村哲さんの映画を作成するに至った経緯はどのようなものであったのかを説明していただき、「働くこと」が主眼になることがゼミ生に共有されました。

実際に映画の上映が始まると、多くのゼミ生が熱心にメモを取りながら食い入るように視聴していました。
上映が終わると全体で感想共有の時間を設け、映画を観て感じたことを各々の視点で語ってもらいました。「働くということ」を金銭を得る目的だけでなく、利他性に着目し価値を見出す視点を気づきとして語ったゼミ生や、広く「リーダー像」に対する捉え方に変化が見られ、「同じ目線に立つこと」の重要性に気づいたと語るゼミ生もいました。アフガニスタンという地にアウトサイダーとして入り、その後に現地の文化や慣習を尊重することで得られた信頼をもとに水路づくりに成功した中村哲さんの姿勢は、地域社会論研究室として各自が必ず1つ以上のフィールドを持ち研究をしているゼミ生たちにも多くの学びを与えるものであったと感じています。

最後に、ゲストとして来ていただいたワーカーズコープさんとPokkeさんの方々と、普段子どもサブゼミでお世話になっているメンバーと写真撮影をしました。

1日を通して、ワーカーズコープさん、Pokkeさん、そして中村哲さんと、様々なかたちでの情熱を持ち働かれている姿を知ったことで、ゼミ生にとって刺激的で貴重な経験となりました。

本日は秋学期初回のゼミを行いました。

まず最初にゼミ生全員から、一人3分程度で夏休みの思い出を共有し合いました。卒業論文に向けた調査を進めた人や海外に行っていた人など、メンバーそれぞれの多様な思い出が共有され、楽しく語り合いました。

その後各サブゼミから夏休みの活動報告や今後の予定が共有されました。夏休みにはフィリピンへの渡航やイベント開催など多くのサブゼミが活発に活動をしていました。秋学期も各々が企画したイベントや発表が控えているため、早速具体的な企画を紹介しているサブゼミもありました。
最後に秋学期のメンターグループに分かれて簡単に話し、今後の卒業論文発表や輪読について相談し合いました。
夏休みの合宿に来れなかったメンバーとも再会を果たすことができ、今後の活動への期待が高まる初回ゼミとなりました。

笠井ゼミでは、水曜5限に様々なサブゼミ活動を行っていますが、本日はそのひとつであるファミリーヒストリーについてご紹介します。
ファミリーヒストリーとは、自身の家族のルーツやそれにまつわる物語について探求するゼミで、例えば自治体から戸籍謄本を取り寄せて、それに書かれていることをみんなで確認しながら家系図を作成したり、郷土史を閲覧して当時の先祖がどのような社会で生きてきたか考えたり、現地調査やインタビューを通して新たな発見をしたり、といった活動をしています。
家系図の作成や資料の読み解きは大変なこともありますが、「歴史的」なできごとや人物との繋がりがわかったり、実際に現地に行って当時の先祖に思いをはせてみたり、ファミリーヒストリーならではの魅力もたくさんあります!

8月26日には、メンバーのファミリーヒストリ―について現地調査するために、サブゼミ全員で埼玉県飯能市に行きました。当該メンバーの先祖が本拠地とした飯能市にまつわる展示がある博物館に行ったり、縁があるお寺を巡ったり、地域の図書館で資料探しをするなど非常に内容の濃い、学びを深めた1日となりました(ちなみに移動にはレンタサイクルを利用したので、暑い中でも快適でした)。
丸1日使っただけあって、当時の人々達がどういった歴史の中で過ごしていたのかが深く学べたとともに、1人では気づけなかった新たな発見もあり、サブゼミ全員で行くことができてよかったと感じています。

ファミリーヒストリーサブゼミは、研究の進め方を自分たちで考えて、自由に活動することができます。笠井ゼミには、まだまだ魅力的な活動をしているサブゼミが一杯ありますので、ご興味ある方はぜひ別の記事をご覧ください!

9月30日に三田キャンパス近隣にある、みなと子育て支援プラザPokkeさんの15周年アニバーサリーイベントにて、子どもサブゼミに所属しているゼミ生がお手伝いをさせていただきました。
Pokkeさんと何度も話し合いを重ね、最終的に私たちは段ボールで玉入れを作り、それを子供たちに楽しんでもらうことにしました。
とても小さいお子さんもいることから、どのような出し物を用意するのかを決定するのはかなり大変でした。

それでも、イベント当日はたくさんのお子さんたちに、玉入れを楽しんでもらうことができ、また親御さんの笑顔をみることができたため、企画が身を結んでよかったなと感じています。
イベントを通じてだんだんと子どもたちと仲良くなり、玉入れの他に、一緒にプラバンをつくったりもしました!(プラバンというのは、プラスチックの板に絵を描き、それをトースターで温めることで作品が完成するものです)
大変、楽しい一日を過ごすことができました。
現在は、次の企画に向けてPokkeさんと話し合いを進めているところです。
また更新をお待ちください!


8月の23日と24日にかけて、ゼミ合宿を栃木県那須塩原市で行いました。
最初は駅に集合し、合流した後は全員で登山をしました。初日は悪天候も重なり、登山をしたことのないゼミ生もいたため、途中何度も休憩を挟みながら、苦労してなんとか頂上までたどり着きました。辛い道のりを共に乗り越え達成感を得たことで、ゼミ生同士の絆の深まりを感じた学生も多かったです。

登山した先には山小屋があり、そこで宿泊をしました。到着したらすぐに登山でかいた汗と汚れを落とすため、温泉に入り、疲れを癒しました。
温泉から出ると、ゼミ生が企画したワークショップが行われました。この活動では「哲学カフェ」と題して、与えられたテーマについて各々考え、共有するグループワークを行いました。「今の自分を構成するものは何か」や「大切にしている価値観は何か」など自分自身や人生について問うものが多く、知らず知らずのうちに自分が内面化している価値観を紙に書いて仲間と共有することで、自分自身はもちろん、仲間に対する認識にも変化が現れました。共通している価値観だけでなく、むしろ正反対の価値観を出しているグループも見られましたが、「どうしてそう思うの?」と聞き合うことで、お互いの理解が深まっていく様子が見て取れました。自分自身と仲間について深く洞察することで、普段のゼミ活動とは違った気づきを得られました。

2日目には那須高原ビジターセンターを訪問し、那須塩原や鹿野温泉の歴史についてのお話を聞きました。事前の知識があるゼミ生はほとんどいなかったですが、講演の内容で自身が関心を持った点について様々な考えを巡らし、質問タイムでも多くの質問が飛び交いました。その後実際に鹿野温泉に入りに行き、講演の内容と紐づけつつ楽しみました。

二日間を通じて様々な体験を共に行うことで、ゼミ生同士の仲が深まったことは間違いないと思います。合宿に参加したのは全員ではありませんでしたが、「全員で来たかった」という声が聞かれたように、ゼミ生同士の再会を求める気持ちも高まり、ゼミ全体の紐帯が強まりました。

2023年7月28・29日の2日間、学生2人で笠井先生に同行させていただきました。
1日目は、龍谷大学の瀬田キャンパスで行われた滋賀県援助職交流会でお手伝いをしました。子どもや家庭支援に関わる仕事・活動をされている方約50人が、3時間ほど参加型の研修をしておられました。私たち学生は、ワークショップ最初のアイスブレイクを担当させていただき、その後、参加者の方々が行っていたワークにも挑戦しました。日々子どもの問題に向き合っている方々と一緒に長い時間を過ごしたことで、たくさんの気づきや学びを得ることができました。
2日目は、栗東市に移動し、金勝(こんぜ)に住んでおられる方々へのインタビューに同行しました。くらすむ滋賀さんが、ブルーベリー狩りや美味しい自然薯のお店も含め、本当に色々な場所に連れて行ってくださいました。走井(はしりい)の親子、観音寺の自治会の方へのインタビューが終わった後、もう少しで竣工される「あるきだす」という建物も見学させていただきました。

観音寺の自治会の方へのインタビューでは、私たち学生に進行を任せていただき、サポートしてもらいつつ約1時間のインタビューを終えました。初めての経験で緊張しましたが、グループでのインタビューの難しさを学ぶことができました。帰りの新幹線にて3人で開催した反省会では、インタビューとワークショップに共通する部分を発見して「次はもっとこうするぞ…」と前向きな気持ちになりました。

この2日間について話そうとすると何時間もかかってしまうと思いますが、最後に今回の同行で見つけたお気に入りの栗東の景色でこの投稿を締めくくろうと思います。

(観音寺公民館のそばにある見晴らし台から)

今日は春学期最終のゼミで、春学期間のゼミの振り返りを中心とした活動を行いました。

振り返りの一環として、各サブゼミごとに春学期間の振り返りと活動の報告を行い、他のゼミメンバーからの質問にも答えました。

またメンターグループに分かれ、ゼミのキャッチフレーズをブレインストーミング形式で考え、全体で共有しました。各グループ個性豊かでしたが、「思いやり」や「個性豊か」な所など、共通した項目も多くみられました。

そして最後には、春学期間ゼミに最も貢献した人をゼミメンバー全員からの投票で選ぶCommunity Awardの表彰が行われ、3期生と4期生からそれぞれ1名ずつ選ばれました。
最後のチェックアウトではメンバーから春学期間の感謝の言葉が飛び交い、互いの活躍と貢献を讃え合う、とてもあたたかな時間となりました。