本日のゼミでは、映画『医師中村哲の仕事・働くということ』の上映会を実施しました。

上映会に至った経緯を簡単に説明します。本研究室のサブセミの一つである子どもサブゼミでは、普段、みなと子育て応援プラザPokkeさん(以下「Pokkeさん」)にご協力をいただき活動をしています。そしてPokkeさんの運営主体は日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター企業団(以下、「ワーカーズコープさん」)であり、今年の春学期にはじめて本ゼミ生がPokkeさんをご訪問した際に、ワーカーズコープさんの方から中村哲さんに関する映画を過去に作成したことをお聞きしていました。

そこで中村哲さんの活動にもともと感銘を受けていたゼミ生を中心に、ワーカーズコープさんにご協力いただくかたちで、ゼミ全体で上映会をする機会を作ることができました。上映会にはワーカーズコープさんから3名、Pokkeさんからも2名の方が来てくださりました。

上映会ではまずはじめにワーカーズコープさんの方から労働者協同組合とは何か、そして中村哲さんの映画を作成するに至った経緯はどのようなものであったのかを説明していただき、「働くこと」が主眼になることがゼミ生に共有されました。

実際に映画の上映が始まると、多くのゼミ生が熱心にメモを取りながら食い入るように視聴していました。

上映が終わると全体で感想共有の時間を設け、映画を観て感じたことを各々の視点で語ってもらいました。「働くということ」を金銭を得る目的だけでなく、利他性に着目し価値を見出す視点を気づきとして語ったゼミ生や、広く「リーダー像」に対する捉え方に変化が見られ、「同じ目線に立つこと」の重要性に気づいたと語るゼミ生もいました。アフガニスタンという地にアウトサイダーとして入り、その後に現地の文化や慣習を尊重することで得られた信頼をもとに水路づくりに成功した中村哲さんの姿勢は、地域社会論研究室として各自が必ず1つ以上のフィールドを持ち研究をしているゼミ生たちにも多くの学びを与えるものであったと感じています。

最後に、ゲストとして来ていただいたワーカーズコープさんとPokkeさんの方々と、普段子どもサブゼミでお世話になっているメンバーと写真撮影をしました。

1日を通して、ワーカーズコープさん、Pokkeさん、そして中村哲さんと、様々なかたちでの情熱を持ち働かれている姿を知ったことで、ゼミ生にとって刺激的で貴重な経験となりました。

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