講研究会第115回例会で報告

『「講」研究の可能性』シリーズも刊行している、長谷部八朗先生たちの「講研究会」に初めて参加し、口頭報告しました。

2年ほど前に伊勢講関連の文書を地域の人に見せていただいてから、撮影・翻刻・データ処理・分析といった作業を続けてきました。以前、『三田社会学』にその過程を論文として掲載いただきましたが、講の専門家たちの会合で発表するのはなかなか緊張しました。

スライド55枚、別添資料17枚を用いて約1時間の発表でした。インテンシブな調査の能力と、データのまとめ方は比較的良い評価をいただいたので、ここからは調査報告ではなく研究としての意味を持たせて行くフェーズです。かなり具体的な助言を多くいただけたので、一つずつ取り組んでいきます。

どうしても論拠薄弱な部分は気弱になってしまい、「わからない」として済ませてしまいがちな私ですが、今回は「行間を読む、想像力を働かせることが必要。根拠となっているデータをしっかりまとめてるからこそ、笠井さんにはそれが許される」という趣旨のコメントにかなり励まされました。

なるほど、単なる飛躍ではなく、データに基づきながらの飛躍には妥当性が生じることもありうるのかと勉強になります。

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