栗東市元気創造まちづくり事業サポート講座

栗東市には元気創造まちづくり事業という、市民提案事業に助成金を交付する事業があります。この事業は、単に助成金を交付するだけではなく、活動サポート講座として、申請書の書き方や報告プレゼンの仕方の研修が受けられる特徴があります。

私は同事業の採否について審査委員長を務めており、毎年、審査会と成果報告会で講評をしてきました。いずれも団体の発表が5-10分程度、審査員の質疑が10分程度をひたすら繰り返す半日がかりのものです。委員長になった当初は、ご自身の報告が終わったら変えられる方も少なくなく、毎年、「ぜひ最初から最後までご一緒に」と呼びかけてきました。今では、多くの方が最後まで残ってくださいます。

ところが、以前から、そもそもこの方式とてももったいないと感じていました。市をよくしようと活動されている「同志」が一同に会しているのに、互いの活動については5分くらいしか聞けない。審査員は公益性の担保などの視点から審査的なコメントをしなくてはならない。こうした場を半日以上、ただ座って聞いているだけ。それを「耐えてください」というのではなく、もっと交流し、活動をつなげるネットワーキングの場にできないか。

そこで、基金の運営委員会(同じく私が委員長です。)に、成果報告会を大幅に変更しポスターセッションにすることを提案したところ、認めてもらえました。ポスターセッションは学会発表ではよく取られる方法ですが、報告者同士の交流が容易で、かつ、関心の有無に応じてコミュニケーションに濃淡をつけられます。


これまで成果報告会の事前研修を担当してくださっていた講師はポスターセッションになじみがないということで、私が事前研修を担当することになりました。

事前研修には全団体が参加し、真剣な態度で臨んでくださいました。

プレゼンテーションはそもそも「情報を伝え、相手に理解してもらう行為」、つまりコミュニケーションなので、一方的に話して終わってもダメだという基本的なことから始め、ふだんの報告形式とポスターセッションの特徴をそれぞれ伝えました。

できれば事前研修自体を交流機会にしたかったのですが、それは叶わず残念でした。報告会は2018年3月21日に開催予定です。

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