笠井が参加する最終回となる甲賀市商工会女性部「第3回未来創造委員会」では、質問紙調査と実地調査の結果が報告しました。

質問紙調査結果の報告では、特に設問の様式によって結果として表すグラフの種類が異なることなどを説明しました。また、第2回未来創造委員会であげられたクロス集計を行う項目の案とは別に、コーディネーター(笠井)が行ったクロス集計を含めた結果の分析を示しました。

甲賀市に「あればいいのに!」と思うものを問う設問では、郊外型の大型ショッピングモールをあげるものが多くありました。コーディネーターからは、調査結果であるからといってショッピングモールを誘致するというような多数決的思考は不適切であると説明された。(そもそも調査は多数決のために行うものではありません。)

質問紙調査で「あればいいのに!」と思われたすべての施設を市においた場合、甲賀市ならではの特色はほとんど残りません。ただし、「こんなことを求めるなんて」と一蹴するのではなくそのような諸施設を求める声が多いことは謙虚に受け止め、商工会会員の事業所が市内外の人たちにとってどのように魅力を発信していくか検討・実施することが重要です。

質問紙調査と実地調査の結果を踏まえ、コーディネーターとして「未来創造」に向けて、2つのアプローチがあることを紹介しました。

一つ目は、現状分析から始めるアプローチであり、だめなところを無くす・減らすように努め、いいところを維持する・伸ばすように努めることです。質問紙調査や「あってよかった!」の評価は、このことに対応する。地域活性に活かせるものは既にあっても、活用方法をみつけなければ「資源」にはなりません。

二つ目は、未来を語ることから始めるアプローチです。「あればいいのに!」は、このことに対応する思考である。個別にわかれているものとものとに繋がりを作る「物語化」が重要であり、実地調査で学んだ歴史・由緒の繋がりだけではなく、日常生活の小さく身近なものも繋がりを可視化し物語として紡いでいくことが重要です。

コーディネーターのまとめを受け、全構成員から、今後の展開としてどのような事業に取り組んでいきたいかが報告されました。

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