龍谷大学社会学部では2016年度に広報学生班が組織されました。教職員からなる学部広報委員会の指導・助言を受けながら学生たちが主体的に広報活動を行う組織です。

初めて広報学生班が主催するイベントとして、新潟移住計画より小黒恵太朗さんをコーディネータとして招き【「広報」ってこんなにおもしろい!】と題するワークショップを開催しました。私は、学部の広報委員長として、広報学生班と小黒さんとの事前打ち合わせに臨んだり、当日の運営を裏方として手伝うことに徹しました。

広報学生班メンバーのほか、社会学部学生、社会学部卒業生、他学部教員、他大学卒業生と多彩なメンバーが集まり10名でのワークショップとなりました。

冒頭、私から社会学部が取り組んでいる「教学重点型広報(教学広報)」についてお話ししました。広報が一人歩きするのではなく、広報に見合うだけの教学(教育と学問)を学部がしっかり実践できるように、学部内に働きかけて行こうという発想です。
まちづくりの分野でいうシビックプライド(civic pride)に通ずるもので、「自分たちの学部に誇りを持てるように、外とのコミュニケーションポイントを作る」ことを目指し、ワークショップやコンテストの実施、情報センターへの情報蓄積と共有といった、全学の広報部門とは異なる位置付けで学部広報を展開します。

ワークショップ、午前中は写真編。小黒さんからは写真撮影の技巧ではなく、「誰に」「どんなことを」伝えるかというコンセプトワークを通じて、コンセプトの重要さを参加者が学びました。

今回は「某新聞滋賀県版に5段広告を出すという想定で、【A. 受験生の保護者に「へえ、そうなんや」「すごい」と思わせる】【B. 受験生に「ワクワク」感を与える】という2つのコンセプトがワークで選ばれ、4,5人ずつで二つのグループに分かれて、このコンセプトを満たすための写真撮影がキャンパス内で行われました。

昼休み中もキャンパス内で写真撮影をして、午後の部に移ります。午後は撮ってきた写真の中からグループごとに3枚の写真を選びました。なぜその写真を選ぶのか、写真にタイトルを付けるとすれば何か……。

さらには、新聞広告の発注書をデザイナーの小黒さんに提出するという課題が出て、読者が読む順番や、読者層も想定しながらそれぞれのグループが案を出しました。今後、小黒さんはこの成果を参考に、実際に新聞広告の制作に取り組みます。

主催者としては、初めてのワークショップなので「いい新聞広告ができる」ことよりも、10名と少ないとはいえ参加者たちが広報のおもしろさを知り、社会学部の魅力をもっと発見して、もっと伝えるような人材になるきっかけになっていれば嬉しいです。

今後、広報学生班がこうしたワークショップを一般の学生や地域の方も巻き込みながらどんどん展開していく予定なのでご期待ください。

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