共生社会PJ筑波山合宿

2017年10月8日から9日に掛けて、茨城県つくば市の「筑波ふれあいの里」にて、次の3者による合同合宿が開催されました。

  • 共生社会PJ(代表:笠井賢紀)
  • 大地の大学(発起人:山本純一)
  • 茨城大学野田ゼミナール(担当:野田真里)
    • (括弧内の代表者はいずれも共生社会PJ研究員)。

参加者は共生社会PJ研究員9名を含む21名です。

初日の10月8日は、冒頭に共催3団体の代表から開会にあたっての挨拶を行ったのち、笠井より社研PJの説明と2年度間の計画について共有しました。

その後、社研PJ研究員より2セッション5報告が行われました。

A 司会:山本純一(慶應義塾大学名誉教授)
香川敏幸(慶應義塾大学名誉教授)
「自然エネルギーの社会起業家を育てる『風のがっこう』に学ぶ」

―デンマークの「民衆的」生涯学習機関・ホイスコーレの役割について―

野田真里(茨城大学准教授)
SDGsと共生社会・共生経済
大谷尚之(愛媛大学准教授)
アニメコンテンツが拓く地域の可能性

~ガルパンと大洗~

B 司会:野田真里
山本純一
共生経済とフェアトレード
原めぐみ(和歌山工業高等専門学校助教)
在日外国人女性の仕事と生活に関する調査報告
総括討論:笠井賢紀(龍谷大学准教授)

続く2日目は、茨城大学野田ゼミナールの学生4名が報告がありました。いずれの報告も卒業論文執筆に向けた丁寧な作業の成果であり、共生社会PJの興味関心にも合致するものでした。

2月に行われたプレ合宿では共生社会PJの各個人研究が、既存の学問的な類型枠組を批判的に捉え、実践的・物語的な視点に立って研究を行っていることがわかりました。

研究代表の僕がまとめた本合宿の到達点あるいは共有の検討課題は次の4点です。

  1. 共生社会・共生経済を目指す実践は人や地域の力(潜在力)を引き出す学びや教育の観点を有する(開発(かいほつ)の思想とも通ずるのではないか)
  2. 資本主義経済と共生経済は対立するものではなく、それぞれの経済があって補い合うものであるという可能性がある。ただし、現状では資本主義経済に偏重している
  3. 共生は日々の生(生活)に関わる概念であり、日常生活に関わる実践や調査手法(生活史法)が重要な役割を果たす
  4. 「共生」で共に生きるのは同時代の異なる存在どうしだけでなく、異なる世代間の者どうしもそうである。

こうした総括に対し、研究員からは、次のような貴重なコメントが出ました。

資本主義経済は侵食的であるため共生経済との共存は不可とする議論もある

共生にはハバーマスの合意、アレントの共存といったタイプの違いがある。また、誰と誰が共存するかは、『選べない』としたバトラーの議論も参照できる

(狭義の)ただいるだけの共存と、互いに応答責任を果たす共生とは異なる

共生においては啐啄同時のような関係性が見られる

次回研究合宿は龍谷大学がホストとなり2018年2月3-4日に開催することが決まりました。

また、11月9日には共生社会PJの佐々木聡と、外部講師の中村八千代氏による公開セミナーを社研月例研究会として開催すべく申請予定です。

その他、研究員のフィールド(愛媛県、島根県)等でのセミナーやフィールドトリップを積極的に企画・実施することが確認されました。

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