実習「能美の里山生活史」の初訪問

龍谷大学社会学部では2017年度より「社会共生実習」という科目が始まりました。これは、これまでもあった「大津エンパワねっと」という教育プログラムを発展的に展開して学部の基幹科目にあらためて据えたものです。

大津エンパワねっとは社会学部4学科(現在は3学科)の教員・学生が学科の隔てなく参加するプログラムであり、地域との連携・協働が特徴でした。

大津エンパワねっとでも授業の担当代表を務めたり、運営委員長を務めたりしてきましたが、今回は自分で「能美の里山生活史プロジェクト」を新設しました。


石川県能美市には「能美ほっこりまつり」というお祭りが2006年からあります。ちょうど私が連携事業で関わっている滋賀県栗東市の「東海道ほっこりまつり」と名前も開始年も一緒です。

そうした縁で繋がっていた両地域の交流に、2012年からは私や、私のゼミ生・実習生が加えてもらってきましたが、今回はあらためて正課科目に位置づけ、これまでは実施してこなかった「生活史の聞き取り」と行うことにしたのです。


受講生は社会学科5名、コミュニティマネジメント学科1名の計6名。

2017年7月22日に到着し、市内をご案内いただき、ほっこりまつりの会場であり聞き取りの対象でもある仏大寺町で夕食をいただきながら交流をもちました。

翌23日は、午前中に3組に分かれ3家庭で人生史をうかがいました。午後には公民館でより多くの皆さんの話をうかがう…、とともかくいろいろな方のお話を聞き続ける2日間でした。

僕が印象に残ったのは、毎日「火の用心」をいいながら拍子木をたたいて回るという話で皆さんが盛り上がったときのことです。

その日の当番を示す木の板と棒(これを回し忘れるともう一日同じ家が当番)をもってきれくれました。もともとは何か字が書いてあったけれども消えていて思い出せない。いつからこの棒と板が使われているかもわからない。

でも、それを今も毎日回し続けている。そして、家によって、人によって違う木の打ち方に「今日は○○さんが打ってるな」と思いながら日々を過ごす。なんとも興味深い話です。

10月には能美ほっこりまつりが仏大寺町で開かれるので、また学生とともに訪れます。

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