プレゼンにレーザポインタは使わない

職業柄、スクリーンに画面を映して話す機会がかなり多いです。やはりPowerPointでスライドを作って用います(Preziとか、楽しいけど作り込みに時間が掛かりすぎるので)。

人の発表や講演を見ると「この方は何十回もPowerPoint使っているはずなのに、これまで誰かに『習おう』と思ったことはないのだろうか」と疑問に思うことがあります。

コンピュータを使うときのポイントは自分ができるかどうかとは関係なく、少しでも不便だとかストレスだと思ったときには「もっと便利な方法があるはず」と信じて、わかりそうな人に聞いたり調べたりすることです。

スライドショーの開始

MS Office製品が「リボン」機能を付けてから、ますます探す人が増えたような気がします。ただ、これは場所を覚える必要も無いし、考える必要も無いし、ましてや毎回探す必要も無くて、ショートカットキーを覚えるというのはどうでしょう(コンピュータの操作全般そうですが……)。

Windowsの場合は F5 キーを押すだけです。ちなみに、「今選んでいるスライドから」にしたい場合は Shift+F5 です。

学会発表とかで「スライドショーの開始」ボタンを探すのに1分以上掛ける方を見ると、「発表時間、もったいないなあ」と感じます(さも、何もなかったかのように「それではこれから発表を始めます」とかいうから、計時係の学生ボランティアとか困るだろうなあ)。

この話、いろんなところでしますが、「世代が違うんだから。こんなこと知らないよ」とか言われます。いや、それはわかるけれども、「いちいち探す」×100回よりも「F5キーを覚える」方が……。

特定ページにジャンプ

これは、特に講演や講義を見るときに思います。60分の講演ともなると50枚くらい、多い方だと100枚を超えるスライドを用意します。

それでフロアからの質疑応答があったりするわけですね。

「先ほどの58枚目のスライドのグラフ、いったん出して下さい」

とか言われるわけです(この質問者も、待たなくて良いから「~のグラフについてですが」と質問すれば良いと思うのですが)。すると講師が「あー、今出すからちょっと待って下さいね」とか言って58枚目のスライドを探し始めます。

……見つかった後、「スライドショーの開始」のボタンを探すのに30秒、そしてそれを押してしまって最初から開始になってしまい「あれ、おかしいな。PowerPointの調子が悪いので、質問を続けて下さい」などと。

こういうときはですね数字で 5 を押して 8 を押してから EnterキーでOKです。同時押しではなく順番に。9ページ目なら 9 → Enter です。132ページなら 1 → 3 → 2 → Enterです。

ああ、ちなみにここで出した例はまだ良い方で「すみません、さっきの棒グラフたくさん並んでいるやつ出して下さい」「ええと、棒グラフのは何ページかな、あ、ページ番号振っていませんね、失礼。あ、行き過ぎた、もうちょっと前かな」……

レーザーポインタって?

講演会場に行くと、レーザーポインタを渡されます。たまに無い会場に行くと、用意できなかったことをお詫びされることさえあります。要りませんけど……。

レーザーポインタをうまく使っている方、見たことがありません。「グラフのここをご覧ください」とかって使うのですよね。まあ、みて欲しいところをピンポイントでさせる指力を持っている人を見たことがありません。それに、うまくいってもスクリーンを見ながらしゃべるわけですから、いまいちです。いや、ポインタでさした後、聴衆を見る方もいるのですが、その瞬間、レーザーはスクリーンの外に飛んでいます。

紙媒体のものを配っているときは、そのレーザーの瞬間だけスクリーンを見ていないと話について行けなくなる可能性もあります。いろいろ考えると、みて欲しいところがあるなら、最初から画面内に矢印でも書いておけばいいのです。「赤矢印のところに注目して下さい」のほうが「ここですね」と言われるよりずっといい(プレゼン中に指示語は使わない方がわかりやすい)。

もしスライドが入ったコンピュータを自分で操作する場合は、スライドショーを開始して、直後に右クリックして「ポインターオプション」から「レーザーポインタ」なり「蛍光ペン」なりを選んで、話しながらマウスのドラッグで書き込むという方法もあります。

(蛍光ペンで書き込みをした場合、スライドショーを終える際に、書き込んだものを「保持」するか「破棄」するか聞かれます。ここで保持してしまうと、次に開いたときもまた同じところに印が付いているので注意。「リハーサル」モードで一通り確認した後に「タイミングを保存」してしまった人が、本番でリハーサルモードのタイミング通りに自動送りになって「あれ、勝手にスライドが進む。すみません、PowerPointが壊れていて……」となるのと似たような罠)。

コンピュータが自分の遠くにある場合、ページ送りはリモコンでやるのが僕は好きです。レーザーポインタは要らないので、KOKUYOの「黒曜石」を指か指示棒にはめて使うのがスタイリッシュ(?)。

出先のPCでもUSB指せば動きます。簡単。電池はコンビニで大抵売ってます。ただし、自動電源OFF機能が無いので、使った後に電源を切り忘れると、次の本番のときには電池が切れているのでご注意を。

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