パネル「GIR: Global Innovation Ranking」登壇

政策情報学会(@東洋大学)のパネルディスカッション「GIR: Global Innovation Ranking」に登壇しました。東洋大学が作ったGIRについて議論するものです。

門外漢ですが主催学会の理事ということで、素人の素朴なコメントをする役を任じられたと思うことにして参加しました。当日の様子は開催校にてまとめたり報告されたりする旨、うかがっていますのでここには公開しません。前日に自分でメモした内容は次の通りです。


同じ対象群でも指標によってまったく違ったランキングになる。たとえば地域社会については単純な人口ではなく関係人口で評価するなどといった動きもある。新しい指標の作成自体がイノベーティブな作業だ。

さらに、指標は政策の立案過程にも評価過程にも活かせる。あるいは指標作成の過程における議論の深化は、「イノベーションとは何か」のような根本的な話まで遡って行われたであろうから、学術的貢献が大いに期待できる。

なお、指標作成とそれに基づくランキングの提示は、政策と情報という2つの概念を結びつける意味ある行為と考えられる。

●妥当なデータの整備状況とランキング精度
→たとえば学生の起業意向など、適切なデータは各国で同様に揃うのか。これらが揃うとランキングはどのように変化しうるのか。

●一人あたりGDPとの関係
→このランキングの上位になることが達成されると、そのことにより結果的に何が実現されるのか。一人あたりGDPを志向しているようだが、ある指標における得点が上がることが、どのようにして一人あたりGDPの向上とつながるのか、一見してわかるものではない。

また、逆に、一人あたりGDPランキングから本ランキングを見るとどの程度整合しており、不整合な部分は何によって説明されるのかも知りたい。そこには当然、イノベーション以外に一人あたりGDPに寄与する別の要素が現れる。

●どのようにして「選ばれる・使われる指標」になるか
→日本という一つの国の中の、東洋大学という一つの大学の、その中の一つの研究所が作成した指標とランキングにどのようにプレゼンスを持たせていくのか、その戦略を知りたい。

●イノベーション「そのもの」は測り難いのか。
→指標のほぼすべては、イノベーションが生まれやすい環境の話をしているように思われる。その点、他の関連指標がイノベーションではなく競争力を銘打つのは比較的わかりやすい。

東洋GIRはイノベーションインデックス、イノベーションランキングを銘打っているので、素人としては、「イノベーションそのもの」を直接評価できる枠組みはできないものか、気になる。

●国の中の差異はどう評価されうるか
→日本で言えば各種の特区のように、選択と集中によってイノベーションを促そうとしているが、こうした特徴ある地域か国内にあることは、本指標ではどう評価されるのか、されないのか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です