みなさん、こんにちは。ゼミ4期生のゆうたろうです。
この夏休みに、スコットランドのエジンバラで在外研究期間を過ごされている笠井先生を訪ねて、エジンバラに行ってきました。
エジンバラには、同じく4期生で既卒のみずきさんも、仕事で忙しいなか遊びに来てくれました。
みずきさんとは、フィリピンにも笠井先生と行っており、再結集を楽しみにしていました。
トータルで4泊5日の行程のなかで、書きたいことが多すぎてどこまで紹介できるかわかりませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
1日目
このノルウェーから朝の便で、笠井先生とエジンバラに降り立ちました。
自分のイギリスのイメージとは違い、晴天がお出迎えしてくれました。
エジンバラ空港から市街地までは、快適なトラムでの移動です。
トラムを降りると、すぐ近くにスコットランド国立美術館があります。
スコットランド国立美術館は、ヨーロッパの巨匠たちの作品から、スコットランドに関連する作品まで、年代もテーマも幅広く展示されています。特にエジンバラの風景画は、今の街の様子と比較しながら見ることができるので面白かったです。
その後は、中心部にあるホステルに荷物を置かせてもらい、お散歩タイムです。
エジンバラ大学の建物があるエリアを、笠井先生の案内で歩いていきます。
そして、すぐ近くのThe Meadowsという公園で、ピクニックをしながらランチをとりました。
エジンバラ大学の学生の間でも人気のあるホットチョコレート屋さんで、定番のホットチョコレートも手にいれて、公園の芝生のうえでピクニックを楽しみます。公園内では、スポーツを楽しむ人、物思いにふける人、おしゃべりを楽しむ人たち、ちょっと昼寝をしている人など、さまざまな人がさまざまに公園を楽しんでいるのが、とてもよい光景でした。
そのあとは、笠井先生のエジンバラでのご自宅に少しお邪魔して、笠井先生がお気に入りのBlackford Hillという丘を登ってきました。エジンバラには、いくつかの丘があるのですが、この丘は特にいろいろなバリエーションで丘を楽しむことができたり、エジンバラ城や市街地が綺麗に見えたり、もう一つの丘であるArthur’s Seatを綺麗に眺めることができたりなど、思う存分楽しんできました。

Blackford Hillを登ってきた経路とは、また別の経路で丘を降っていき、エジンバラ大学の別のキャンパスへと向かいました。
途中には、エジンバラ王立天文台があったり、1884年にBlackford Hillを買い取り、市民のための公共スペースとした、当時のエジンバラ市長であるSir George Harrisonを記念するゲートがあったりと、歩いているだけでも色々と発見があり楽しいです。
その日は休日だったため、キャンパスにはほとんど学生はいなかったものの、開いていたキャンパスの建物を笠井先生に案内してもらい、キャンパスからはバスで市街地の方へと戻りました。
自分がいったんホステルに戻りチェックインを済ませているあいだに、笠井先生は午後の便で到着のみずきさんの迎えに空港へと向かいました。
その後、市内に戻ってきた二人とホステルで集合し、ディナーを食べに街に繰り出します。
円安で厳しい懐事情もあり、お店探しに難航しながらも見つけたお店が、安価ながらも雰囲気も良くスコットランド料理を楽しめるところで、個人的には大満足の夕食でした。
笠井先生とはこの日はここでお別れをして、みずきさんの高校時代の同級生でエジンバラ大学に進学し卒業したばかりの、まりのさんに会いに近くのバーに行きました。

どういうわけかその話のなかで、翌朝に早起きをしてArthur’s Seatに登って朝日を見ようということになり、その日は解散し翌朝に備えます。
2日目
昨夜の約束の通り、早朝5時台に集合し、Arthur’s Seatの頂上を目指していきます。
集合した時点では、あたりはまだまだ薄暗く、慎重に歩を進めていきます。
頂上に向かう道中からも、今にも昇りそうな太陽の陽の光をうけて、染まりはじめた空がとても綺麗に見えており、ワクワクしながら頂上への道をひたすら歩き続けます。
その後、歩き続けること数十分、ついに頂上に到着です。到着する頃には、朝日まであと数分の時間で、かなりのナイスタイミングでの登頂でした。

そして、いよいよ日が昇ると、これまで見た中でも有数の朝日に染まったスコットランドの景色が広がっていました。疲れているなかでも、早起きをして丘を登ってきた甲斐がありました。
みんな大満足でArthur’s Seatをあとにして、軽くカフェで朝食をとり、まりのさんとはお別れです。
最高の景色に連れ出してくれただけではなく、エジンバラの見どころもたくさん紹介してくれて、その後の自分たちのエジンバラ滞在にも彩りを加えてくれました。
まりのさん、素敵な思い出をありがとう!また日本で会いましょう!
前日の打ち合わせ通り、笠井先生とホステルの前で待ち合わせをしてエジンバラ散策スタートです。
この日は、エジンバラで行きたい観光地を一気に回ってしまおうという計画で、Dean Villageに始まり、笠井先生のお知り合いの方がいらっしゃるパレスチナのフェアトレードショップを回ったり、スコティッシュブレックファーストを食べたり、エジンバラ城とその中にあるいくつかの博物館を見学したりと、大大大充実の1日でした。

エジンバラ城には、城の建物の内部にいくつかの博物館があり、それらを回ったり、城からの景色を楽しんだり、ワンオクロックガンと呼ばれる午後一時を知らせる大砲の音を鳴らす兵隊さんを見たりと、盛りだくさんで楽しめました。入場料は4000円以上しますが、その分そのコンテンツは非常に充実していたと思います。
スコティッシュブレックファーストは、ブレックファーストとはいうものの量がかなり多く、朝ごはんとお昼をまとめて食べるようなイメージくらいがちょうどよく感じました。
エジンバラ城の見学の後は、ジェラート屋さんで美味しいジェラートを食べて、街の中を散策していきます。
エジンバラ大学の有名な法学部の建物や、街の本屋さん、みずきさんの希望で生地屋さんにも足を伸ばし、エジンバラ市街地の散策を楽しみました。

夜ご飯は、先生のご自宅の近くのピザ屋さんでピザを2枚テイクアウトして、Meadowsの公園でピクニックをしました。さすが9月ともなると外は肌寒かったのですが、それよりもピザがとっても美味しく、寒さを忘れてピクニックを楽しみました。
3日目
この日は、1日目に行ったBlackford Hillにみずきさんも登ってみたいということで、朝からまたまた丘へと向かいました。この日も絵に描いたような晴天です。
前回同様、Blackford Hillは決して期待を裏切りません。
老若男女が思い思いに丘を楽しむ風景は、とても癒されます。

道中で手に入れた朝食を丘の頂上付近で頬張ります。
それにしても本当に景色が良い!!
しばらく、もの思いに耽ったり、お昼寝をしたりして、頂上をあとにして向かったのは、Blackford Hillの北側にある渓谷沿いの散歩道です。
その付近には昔使われていた氷室の跡があったり、エジンバラに住む人の食料を保存する食物庫があったことを説明している掲示板があったりと、市街地の生活と密接に繋がっていることが感じられて面白かったです。
実際に、渓谷沿いの道はひんやりしていて、体感的にも非常に納得しました。
お散歩を楽しんだ後は、近くのカフェでコーヒーをいただきました。
お散歩して、ゆっくりコーヒーを飲んで幸せな日々の一コマです。
その後は、笠井先生はエジンバラ大学で行われる研究会へ、自分とみずきさんはスコットランド国立博物館へと向かいました。
国立博物館は、自然科学系から人文科学系まで幅広い展示内容とその展示の充実さで大変楽しませていただきました。特にスコットランドの歴史と、現代スコットランドの状況、そして未来への展望に関しての展示は、非常に面白く、イギリスの一部としてだけでは捉えられないスコットランドの性格を垣間見たような気がしました。
その後、エジンバラ滞在4泊のうち、2泊をドミトリー、もう2泊をエアビーで抑えていたので、チェックインのために予約していたエアビーの部屋へと向かいます。
途中で遅めのお昼ごはん用の買い出しも済ませていたので、チェックインが済み次第、さっそく調理に取り掛かります。
みずきさんがお手製のパスタを作ってくれて、その美味しさとコスパの良さに大満足の筆者でした。
夕方からは、笠井先生のエジンバラ大学での受け入れ教員であるジェイミソン先生が、その他の社会政治学部の先生方も呼んで、自分たちをご自宅に招待してくださいました。
ただの一学部生で、イギリス社会学会の会長も務められたジェイミソン先生や、その他エジンバラ大学の先生方とお話するのはとても緊張しましたが、とても温かく迎えてくださり楽しい時間を過ごすことができました。

ジェイミソン先生自らが手料理を振る舞ってくださり、それらをいただきながら、さまざまな話に花を咲かせました。
特に、学部生にしかすぎない自分や卒業生のみずきさんが、笠井先生を訪ねてスコットランドに来ていることに驚いており、教員との距離の近い日本の大学のゼミ制度について説明したところ、とても興味を持って聞いてくださいました。
また、先生方に折り鶴の折り方レクチャーをしたり、翌日に予定していたPentland Hillsへのハイキングについて、わざわざ地図を広げて先生方にアドバイスをいただいたり、とても充実した楽しい時間を過ごすことができました。
ただの観光旅行では決してできない貴重な経験と出会いをくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
その日はエアビーの部屋に戻り、軽く翌日の作戦会議をして就寝しました。
4日目
この日は計画していた通り、朝からPentland Hillsへとハイキングに出かけました。
そもそもこのハイキングは、筆者がハイキングがしたいと言ったところ、みずきさんの友人のまりのさんが提案してくれたのと、笠井先生がハイランド・カウに会いたいというところからスタートしました。
前日の先生方のアドバイスによると、4〜5時間の道のりという想定です。
市街地からバスでハイキング開始の地点まで二、三十分揺られ、そこからスタートです。
最初は、舗道された普通の道路を進んでいき、途中で管理されたゲートに辿り着きました。
ゲート内にも、羊を囲うエリアがあったりと、よく整備されている印象を受けました。
また、我々のようにただハイキングに来ている人から、犬の散歩に来る人や、マウンテンバイクを楽しむ人などなど、さまざまな人がPentland Hillsを楽しんでいるようでした。

この日も文句のつけようのない快晴で、気持ちの良いハイクが続きます。
2時間ほど歩いてたどり着いた池のほとりで、軽くおやつ休憩です。
その後も歩き続け、いくつかの丘を越えて、最後の最後にお楽しみのハイランド・カウを発見です!
ハイランド・カウはスコットランドのハイランド地方固有の牛で、エジンバラ市街のお土産屋さんにはたくさんのハイランド・カウグッズがあったので、スコットランド的なものとしてかなりの地位を獲得しているように感じます。
実際に会ってみると、その見た目の愛くるしさから、みんなメロメロです。
最初は闘牛を思い浮かべて少々こわいイメージもあったのですが、実際はそんなことはなく穏やかにただひたすら草を食べてました。

写真を撮ったり見つめたり、しばらくハイランド・カウの近くでのんびりしていると、ハイランド・カウさんが笠井先生に大接近です。カウにも大人気の先生、さすがです。
名残惜しくはあったのですが、時間も時間だったのでハイランド・カウには別れを告げて、無事に下界へと帰還です。ざっと5時間くらいは歩いたのではないでしょうか。
昼食を食べておらずお腹がぺこぺこだったので、笠井先生おすすめのToby Carveryというファミリーレストランのようなお店に向かいました。
そのお店は、お肉をいくつかの種類から選んだお肉を少しずつ決まった量で提供してくれて、そのほかの付け合わせのサラダやポテトなどは食べ放題で、選べるかついろいろな食べ方ができて楽しかったです。

その後、先生は一度ご自宅に戻られ、自分とみずきさんはCalton Hillに登る&お土産を買いに市街地に行きました。Calton Hillは今までのようなHill感はなかったのですが、市街地がよく見えて行った甲斐がありました。
お土産も無事に買うことができ、夕食のための買い出しをしてエアビーの部屋へと戻ります。
この日はエジンバラ最後の夜だったため、エアビーの部屋でプチパーティーです。
前日と同じく、みずきさんが本当に美味しいパスタを作ってくれて、先生も自分も大満足でした。
笠井先生も、スコットランドのスーパーに売っているさまざまなものを差し入れしてくださり、こじんまりですがちょっぴり豪華なパーティーになりました。
振り返ってみると、想像していたよりも忙しなくエジンバラ中を駆け巡っていたので、このようにスコットランドで手に入るもので自炊をして、ゆっくり語らいながら夕食を食べるのもなかなか良いものです。
楽しい時間はあっという間です。次の日のエジンバラを発つフライトが早朝だったため、ここで笠井先生とはまたしばしの別れです。
5日目
早朝に起床し、エジンバラに着いた際と同じようにトラムを使い空港へと向かいます。
エジンバラ空港の保安検査は洗練されており、スムーズに通過できました。
みずきさんと同じフライトで、エジンバラを後にしてロンドンへと飛びました。
これにてエジンバラ旅はおしまいです。またきっと戻って来たいと思わせてくれる街でした。

最後に、このように貴重な経験と、楽しく思い出深い旅をくださった笠井先生には感謝の気持ちでいっぱいです。大切な論文執筆期間に、お時間をとって案内してくださりありがとうございました。
また、仕事が忙しいなかで二つ返事でエジンバラ行きを承諾してくれたみずきさんとも、こうしてゼミを卒業してからも一緒に旅をできたことはとても感慨深かったです。
だいぶ自己満足なエジンバラ滞在記となってしまいましたが、読んでくださった方はお付き合いありがとうございます。そして、ぜひ機会のある方はエジンバラを訪ねてみてください!
