甲賀市のニュータウンで生活史調査

6月下旬から7月上旬にかけ3週間のうち5日間、滋賀県甲賀市のニュータウンへ行き、23名の方に生活史(人生史)をうかがいました。

70代半ばから89歳まで。1970年代にできたニュータウンでの聞き取りなので、全員生まれはバラバラです。僕が左義長や伊勢講の調査をしてきた場所は何世代も続く街道筋の集落なので、今回の調査は歴史という意味では対照的です。

時間が限られていたので、基本的な事項をまとめる表を1枚用意し、それを20−30分かけて埋められるような聞き取りをした後、幼少期からの人生史を聞くという流れでやってみました。

一度、表作りのところで家族構成や引っ越し、就職などは聞いているので、後半の人生史のところでも質問がしやすかったです。何人聞いても人生史はおもしろいものです。

聞き取りの途中、「高校時代にスクラップブックを作っていた」と思い出された方から、スクラップブックをいただきました。高校での授業でさっそく高校生に見せたところ、彼女たちにとって「歴史の授業で習うこと」が新聞記事になっており、当時の高校生がその同時代人であるということにおもしろさを感じながら楽しく読んでいました。

この地域の自治会報45年分に目を通してから来ました。地域の形成と、それぞれの人生史はどう繋がっていくのか。

ご協力くださった皆様、ありがとうございます。

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