科研費 学術変革(A) 公募研究に採択

科研費 学術変革領域研究(A)「生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新」の公募研究B03の一つとして次の研究が採択されました。

「縮小・高齢社会のレジリエンスに貢献する高齢者の生活経験の質的研究」(研究代表:笠井賢紀/個人研究、2021-2022年度)

【研究概要】

今後の日本社会は縮小・高齢社会を前提にする必要がある。縮小・高齢社会においても、地方の地域社会は一定のレジリエンスを有している。ここで、地方の高齢者を支えられる客体として分析するだけでは不十分であり、むしろ共生社会の主体的担い手と考えることが重要である。

現在70歳代前半の高齢者はその人生においてライフスタイルの社会的変容を経験し、その中で地域社会と生活との関わりの変化も大きかった。本研究では同世代を主な対象として生活史インタビューを行うと同時に、同世代の生きてきた社会について明らかにするために民俗・地域行事や、自治会報などの地域資料を分析する質的混合調査法を取る。

対象とするのは滋賀県の伝統的集落とニュータウンの2地域である。それぞれ歴史的背景は異なるものの、伝統的集落では民俗が、ニュータウンでは自治活動が、共生社会としての地域社会を成立させるためのレパートリーとして現在の高齢者に経験されてきたと考えられる。

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