ARC Days 2021 で報告

立命館大学アート・リサーチセンター日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点の ARC Days 2021 が開催されています。

今年度、同拠点の研究プロジェクトとして採択されたプロジェクトについて研究計画の概要が次々と発表されました。二日目にはテクニカルサポートによるワークショップや、慶應義塾の福島幸宏先生による特別講演も予定されています。

本プロジェクトは代表者の笠井が本日(一日目)に発表を行いました。

報告

質疑応答込みで15分とのことだったので11分ほど、次のスライドを用いて発表しました(公開用に一部画像を削除しています)。

申請書に記載した内容を中心としました。ただし現地調査が困難であるために、大きな方針として今年度は、拙著『栗東市の左義長からみる地域社会』(2019年、サンライズ出版)にまとめられた左義長調査の結果からのGISデータベース化を図ることを報告しました。

また、7月24-25日に行った現地調査について簡単に報告し、今後の展望・課題として、(1)個人情報に配慮しつつどのように情報を表現・公開するか、(2)重層化している「地域の単位」をどのように表現するかといったようなことが挙げられると述べました。

質疑応答

会場よりY先生から次の二つの質問をいただきました。

  1. 時代はどこまで遡る予定があるか。
  2. 博物館にはより多くの所蔵資料があるはずだが何を用いるか。

以下、その場で回答した内容と、括弧書きで追加の見解を記します。

時代については、研究メンバーの能力的な制約も考慮し、加えて現代社会に連なる変遷を連続的に追跡することを目指すので、現実的には明治時代以降になるのではないかと回答しました。

(ただし、たとえばメンバーの中川はもともと近世地図を学んで来ており、能力的にはより広い時代を射程に入れられる可能性がありそうです。)

所蔵資料については、博物館との共同研究とはいえ本研究プロジェクトに現実的に避ける人的資源は少なく、現実的には本日の報告で挙げたもの(地籍図、字限図)に限定されるのではないかと回答しました。

(ただし、博物館以外の研究メンバーが所蔵資料の中から研究に必要なものを見つけ出し、当プロジェクトの人的負担によって整理・撮影等を行うことでより多くの資料を対象に含められる可能性がありそうです。)

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