津和野高校進路講演

本日、島根県立津和野高等学校(ツコウ)にて45分間の進路講演を行ってきました。私の講演の後は、大学・専門学校や商工会などの中から生徒たちが自分の関心に合わせて話を聞きに行くようです。

津和野高校は高校魅力化コーディネーターを置き高校魅力化を図る諸実践を展開しています。また、高校には町営塾HAN-KOHが併設されており特に英語教育が充実しています。これら諸施策で教育分野で有名な町になっているようです。津和野町は地域おこし協力隊員、集落支援員を数十名規模で雇用しており、そのことと活発な活動は無縁ではないでしょう。

さて、私は2014年に大学時代の先輩と津和野町を訪れたのが初めてで、その後、2017年に久しぶりの再訪を果たしました。2017年は同じく高校魅力化を手掛けている島根県立島前高校(海士町)を出て津和野に向かったのですが特別警報で高校が休講となり予定されていた仕事は果たせませんでした。そして2018年に今回と同じ講演を行い、今回は再依頼いただいた形です。

与えたられたテーマは「大学での学びと拓かれる可能性」です。そもそも大学とはどういうところかを生徒たちに知ってもらい、進路の一つの選択肢として提示しようという考えかもしれません。聞くのは1,2年生の全員(100名強)で、2年生は昨年も私の講演を聞いています。

同じ話を聞くのも苦痛でしょうから、前半は昨年同様に大学での学びと高校での学びの違いについて私なりにまとめてみました。後半は、大学進学にかかわらず、人から学ぶときの姿勢や、他者尊重と自尊の重要性などを説きました。

講演後に話しかけに来たグローカル・ラボ部の生徒たち

会場にいた教師からは「大学進学を検討していない生徒にとっても意味がある講演だった」、生徒からは「講演会の印象が変わった。高校生の立場に置き換えて語ってくれているのでわかりやすかった」とコメントいただきました。

さて、津和野町は4回目の訪問ですが、これまではほとんど人とお話しする機会がありませんでした。今回、高校魅力化コーディネーターの山本竜也さんのご厚意により、郷土史家・山岡浩二さん、津和野公民館長・中島正一さん、HAN-KOH宮本善行室長(前・津和野高校長)はじめ多くの方たちとお話しすることができました。

山岡浩二さんと、ご恵贈くださった『明治の津和野人たち』を手にする笠井

現在、私は同志たちと「人生の語り」と「地域社会の未来」との接続に向けた活動を企図しており、できれば津和野の皆さんとも何かご一緒したいと考えています。その時機に地域を知る多くの方たちにお目にかかれたのは僥倖でした。

来年4月より慶應義塾大学でもゼミ(研究会)を担当する予定なので、学生たちとも津和野にぜひ一緒に行きたいです。

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