バルセロナのLa Pau 駅近くにある、Alencopという協同組合に取材に行ってきました。
残念ながら事務方は会議が入っていたのですが、働いている3人が応じてくれました。
ここは、アフリカから渡ってきた人たちの雇用を創出すべく電化製品等の不用品を無料で回収する組織です。
無料で回収するので、世帯構成がかわったときなど、家電を買い換える際に重宝され、利用者は多いとのこと(データはもらってません)。
事務方がいなかったので、制度や背景についてはウェブサイトや新聞で(あるいはメールで)確認を要しますが、3人によれば、市がこの協同組合の事業に助成を出しているそうです。
不法滞在の状態を解決するためにここで働き、1年間雇用関係にあれば合法的に居住者として認められるとのこと(これだけだと、突っ込みどころが満載なので、やはり確かめなければなりません。OPAIでしょうか)。
今回、話を聞いた3人はカメルーン、ガーナ、セネガルの出身で、来てから1年半くらい(2015.12の事業開始からいたみたいなので、1年と8か月かな)。もう一年以上経ったので合法的に住んでると。
今ここで働いているアフリカからの人は27人で、家族と住んでいる人は少なく、だいたいアフリカに家族を置いて来ている。
普通にバケーションの期間にアフリカに家族に会いに行って帰って来たりしているそうなので、出入国に関してはなんら問題がないようだ(「アフリカに帰るの難しくないの?」と聞いたら「飛行機ですぐだから」と答えられてしまった。笑)。
別に本国で何かあったわけではなくて、仕事がないからスペインにでて来たわけですね。
家族を呼び寄せないのかと聞いたら、家族の仕事を見つけるのはたいへんだし、自分も養うだけは稼げないと。
バルセロナに暮らすのに問題は、と聞くと、働き口のこと。雇用の契約がないとアパートも借りられない。働き口以外のことにはないかきいても、「ほかには特に問題はない」「今はここで働いてるので、前より良くなった」。
家族がいないなら、みんなで一緒に住んでるか聞いたところ、組合としては一緒に住むポリシーを前は持ってたけど、うまくいかなかったので(あ、ここもっと突っ込んで聞くべきだったな)、今は一緒に住んでる人もばらばらに住んでる人もいる。
などなど。