共生社会PJプレ研究会(合宿)

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※本投稿の写真は山本純一先生撮影


2017年2月5日から6日に掛けて、龍谷大学大宮学舎本館で「共生社会・共生経済の構築に向けた研究と実践」(共生社会PJ)のプレ研究会を開催しました。共同研究員予定者の12名を含む計16名もの方が参加されました。

これに先立ち、2016年9月には、私の学生時代の指導教員でもある山本純一先生(慶応大名誉教授)が発起人となり、「大地の大学」が発足されました。「大地の大学」は大学院レベルのフリースクールを志向する構想とのことで、共生社会PJの実践部門として連携を図っており、共生社会PJと「大地の大学」の10名が共通するメンバーです。今回の研究会は「大地の大学」第2回研究合宿とも位置付けられました。


初日の2月5日はエクスカーションとして希望者8名で龍谷ミュージアムを団体参観し石川副館長の説明と案内を受けました。

その後、会場に集合し私プレ研究会および共生社会PJの趣旨説明と、各参加者からの自己紹介を行い、夜には懇親会を楽しみました。

もちろん会食だけではなく……、2月5日の午後と2月6日の午前には研究発表が9件行われ、各発表の後には活発な議論が展開されました。


  1. 内山大志(慶應義塾大学環境情報学部3年)
    • 連帯経済による社会発展の可能性―岐阜県不破郡垂井町の事例から―
  2. 粟井俊貴(龍谷大学社会学部4年)
    • まちづくりにおける住民の主体性―智頭町百人委員会の事例から―
  3. 佐々木聡(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程2年)
    • 福祉多元化における社会的企業及び社会的投資の構造~現代資本主義社会変革の試みにおける意義と限界~
  4. 原めぐみ(大阪大学未来戦略機構特任助教)
    • 移動する子どもたちへの持続可能な支援:大阪市内のボランティア教室の事例から
  5. 笠井賢紀(龍谷大学社会学部講師)左義長の役割に見る地域社会:栗東市目川・岡の事例を基に
  6. 大谷尚之(愛媛大学社会共創学部准教授)
    • アニメ作品のロケ地における製作会社・地域・ファンの連携~茨城県大洗町と千葉県鴨川市の事例~
  7. 市川顕(関西学院大学産業研究所准教授)
    1. EU統合の危機―EUの規範性のゆらぎ―
  8. 香川敏幸(慶應義塾大学名誉教授)
    • 「大収斂」時代の多様性の中の共生社会経済の現状と課題~普通のひとびとの社会参加における中間組織の意義~
  9. 山本純一(慶應義塾大学名誉教授)
    • フェアトレードがひらく新しい経済と日本の社会

すべて発表の後、山本先生から大地の大学の構想説明、佐々木さんと内山さんから大地の大学の事業提案が行われました。輪読会を行ったりフィールドトリップを行ったりと積極的な活動を展開するようです。

議論を経て次の3点が確認されました。

  1. 共生社会PJと合同で年2回の研究合宿を開くこと
  2. 共生社会PJとは別組織ではあるが連携を図っていくこと
  3. 大地の大学においては教員と学生の別をおかずにフラットであること(あるいは教員はが

共生社会・共生経済という共通テーマに基づいて行われた個別の研究発表ではあるものの、その視点・方法・事例のあらゆる面で現段階において統一感のあるものではなく、今後、共同研究として何を共有の軸にするかさらなる検討が求められる。ただし、現段階においても一定の共通点は認められよう。すなわち、①既存の学問的分類の批判的検討に加えて分析的・分類的視点への物語的・実践的視点からの提言が見られる、②社会規範の否定ではなくどのような社会規範が求められるのかに向き合う研究姿勢が見られる、③自律・自立した主体間における連携が志向されている。

次回は茨城大学(野田真里先生)がホストとなり本年10月7-8日に開催予定です。

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